日本でキューバ国籍の人と日本で結婚した場合の、その後のキューバ大使館への婚姻登録手続きについて説明します。
目次:
・婚姻受理証明と翻訳を準備
・キューバ大使館への申請書類
・キューバ大使館での認証・結婚登録
・キューバ大使館からの受理証明
婚姻受理証明と翻訳を準備
日本でキューバ国籍の人が結婚した場合、その後キューバ領事館にその結婚の報告をして結婚登録を行いキューバでも結婚している状態にします。
婚姻届受理証明をとる
キューバ人の方の婚姻要件具備証明書をもって日本の市役所などで「婚姻届」を提出すると、市役所の受付で「婚姻届受理証明書」がもらえます。あとで使う場面がありうるので2~3枚取っておきましょう。
スペイン語翻訳の翻訳者サイン認証をとる
また、婚姻受理証明書は1枚コピーをとって、スペイン語に翻訳し、翻訳者のつくる翻訳証明書に「サイン認証」をつけます。このサイン認証は「公証役場」でとることができるので、スペイン語翻訳者の人に公証役場に行ってもらい公証人の面前でサインをし、認証してもらいましょう。(このとき、婚姻受理証明書の原本に認証しないように注意、また先に外務省認証をうけたもののコピーにはサイン認証が受けられなくなります。注意しましょう。)
婚姻届受理証明の原本に外務省認証をとる
この婚姻受理証明書は、外国でも使えるようにするために「外務省認証」をつけます。外務省認証は、日本の公文書(役所が作った文書)を外国で使う場合につけますが、公証とアポスティーユの2種類があります。ここでは、公証のほうで行います。
サイン認証に法務局認証と外務省認証をとる
その後、公証人のサイン認証は、管轄地方法務局の認証をして、さらに外務省認証を行います。(ただし、東京、大阪その他一部の地域では地方法務局認証と外務省認証を省略することができます)
キューバ領事館への届出申請書類
つづいて、キューバ領事館への結婚届(報告的届出)を出す準備をします。
結婚届申請書の記入
キューバ大使館のウェブサイトから婚姻届申請所(Solicitud de Transcripcion de Matrimonio)をダウンロードして、夫婦ふたりの名前を記入します(以下、スペイン語になります)。裏面には、日本で婚姻届を提出した市役所と市長の名前を書くところがあるので忘れずに記入して下さい。一番下に申請者の名前で署名してください。
ご夫婦の身分証明書を準備
夫婦それぞれの身分証明をつけます。
☑パスポートのコピー
☑出生証明書
婚姻届受理証明とその翻訳を添付
ここで、最初に準備した2つを付けましょう。
☑婚姻届受理証明に、外務省認証(公証)を付けたもの
☑婚姻届受理証明書のコピーとその翻訳、翻訳証明書にサイン認証・法務局認証・外務省認証を付けたもの
費用を支払い、その領収書を添付
費用を銀行振込で支払い、そのレシートをつけます。今回の場合は以下の費用になります。(合計65,800円。2020年12月現在)
☑婚姻受理証明の認証 15,400円
☑婚姻受理証明の翻訳の認証 15,400円
☑郵送代理申請の費用 3,500円
☑婚姻登録の費用 19,600円
☑婚姻証明書の返送費用 8,400円
☑郵送代理申請の費用 3,500円
上記一式をキューバ大使館へ郵送
上記の書類一式をまとめて、キューバ大使館へ郵送します。レターパック520がよいでしょう。また、結婚登録をしたことの受領証が必要な場合は、返信用としてレターパック520を入れておきましょう。
キューバ領事館からの受理証明
無事に、キューバ大使館に届いたら、概ね1週間程度で、婚姻登録の申請を受理したという証明書が返送されてきます。
ビザ手続き(日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、家族滞在など)のためにに、入管へ提出する書類として使われたり、その他キューバでも結婚したことを証明する書類になります。
参考:在日キューバ大使館領事部